日月庭


日月庭は、最初に鹿児島寿蔵氏(1898~1982)の歌碑を造作し、平成28年12月8日に開眼したことに始まります。この歌は、昭和40年歌会始め、お題「鳥」の選者として「六月(みなづき)の残雪ふかき温泉嶽(ゆせんだけ)を越えがてにをれば駒鳥のこゑ」と詠まれています。その時、聖福寺130代戒応老師(1902~1966)は、寿蔵氏のすすめにより、その歌会始めを陪聴した事を記念して、この歌を選び、石に刻み歌碑としました。
又、令和2年に123代僊厓禅師(1750~1839)の〇△□を基に境内にある石を組み合わせ、石庭中を歩いてもよいという事を念頭に造作しました。

庭の右側には、茶筅観世音菩薩を祀り、茶祖栄西禅師(1141~1215)の感謝の意を表しました。
この観音立像は彫刻家亀谷政代司(1952~ )の手によるものです。
仏殿の丈六三世仏の三体の仏様は彼の作です。
石の造作については、山野石材の協力の元に歌碑・石庭の石組み台座を据付けして頂きました。
この日月庭や茶筅観世音菩薩の開眼は令和2年4月8日に行われました。

茶筅観世音菩薩